『我輩は猫である』 |
夏目漱石著。『ウロボロスの偽書』は、この小説の冒頭の一節「我輩は
猫である。名前はまだない。」のパロディから始まる。 |
『文章読本』 |
1.三島由紀夫著。2.谷崎潤一郎著。3.中村真一郎著。4.丸谷才一
著。 |
井上ひさし |
『ひょっこりひょうたん島』の原作者。『自家製文章読本』の著者。『ひょっ
こりひょうたん島』については、『ウロボロスの純正音律』でも言及がみら
れる。 |
前田日明 |
プロレスラー。 |
カール・ゴッチ |
プロレスの神様。UWFが理想として掲げたレスラー。キック攻撃や関節
技を重視し、セメント(本気の勝負)を行うスタイルをとった。 |
UWF |
新日本プロレス脱退者を中心に、前田日明が設立するが、興行が成り
立たず、新日プロに再吸収される。 |
長州力 |
プロレスラー。 |
藤原喜明 |
プロレスラー。前田日明の師匠格にあたる。 |
ゼノンのパラドック
ス |
アキレスは亀に追いつけないというパラドックス。 |
ラッセルのパラドッ
クス |
集合論における矛盾を指摘するパラドックス。 |
リシャールのパラド
ックス |
実数を全て定義しつくすことができないというパラドックス。 |
グレリンクのパラド
ックス |
意味論的パラドックス。 |
『うる星やつら』 |
アニメ番組。高橋留美子原作。TV版および劇場用アニメ「うる星やつら
オンリー・ユー」(1983年)、「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」
(1984年)は押井守監督作品。 |
『ダーティ・ペア』 |
アニメ番組。高千穂遙原作。真下耕一監督作品。 |
『夢戦士ウイングマ
ン』 |
アニメ番組。桂正和原作。勝間田具治監督作品。 |
『エスパー魔美』 |
アニメ番組。藤子・F・不二雄原作。原恵一 監督作品。 |
『ドラゴンボール』 |
アニメ番組。鳥山明原作。前田実作画監督作品。 |
川原泉 |
少女漫画家。『メイプル戦記』、『美貌の果実』など。 |
かわみなみ |
少女漫画家。『シャンペン・シャワー』、『ノストラ探偵団』など。 |
佐々木倫子 |
少女漫画家。『動物のお医者さん』、『おたんこナース』など。 |
清水玲子 |
少女漫画家。『月の子』、『輝夜姫』など。 |
那須雪絵 |
少女漫画家。『ここはグリーン・ウッド』など。 |
日渡早紀 |
少女漫画家。『未来のうてな』、『ぼくの地球を守って』など。 |
佐々木淳子 |
少女漫画家。『ブレーメン5』、『ダークグリーン』など。 |
市東亮子 |
少女漫画家。『やじきた学園道中記』、『Bud Boy 』など。 |
吉野朔実 |
少女漫画家。『いたいけな瞳』、『栗林かなえの犯罪』など。 |
ジル・ド・レイ |
百年戦争のオルレアンの戦いで、ジャンヌ・ダルク率いる軍の司令官とし
て戦ったが、戦争から帰還後、戦争孤児を集め、首を刎ねるなどの大虐
殺を行った。シャルル・ペローの童話「青髭」のモデル。ジョルジュ・バタイ
ユ『ジル・ド・レ論〜悪の論理』参照。 |
ジャック・ザ・リッパ
ー |
19世紀イギリスに出没した娼婦連続殺人犯、切り裂きジャックのこと。 |
フリッツ・ハールマ
ン |
ハノーバーの吸血鬼。約50人の若い男を同性愛行為の後、惨殺した。 |
『魔性の殺人』 |
ローレンス・サンダース著。 |
『失われた時を求
めて』 |
マルセル・プルースト著。 |
渋沢龍彦 |
澁澤龍彦のこと。フランス文学者。作家。異端文学に造詣が深く、日本
の幻想文学に多大な影響を与えた。 |
『モルグ街』 |
『モルグ街の殺人』。エドガー・アラン・ポー著。意外な犯人を主題とする
ミステリの古典。 |
『盗まれた手紙』 |
エドガー・アラン・ポー著。意外な隠し場所を主題とするミステリの古典。 |
精神分裂病 |
『ウロボロスの偽書』刊行当時の呼称。現在は、統合失調症といわれて
いる。 |
破瓜型(単純型) |
若年期に発病するケースが多い。妄想や幻覚の症状はあまりない。慢
性的に進行。回復は難。真性分裂病、分裂病中核群、非分裂病性分裂
病。 |
緊張型 |
興奮・昏睡・突然の衝動行為等の症状。急性。回復は容易。 |
妄想型 |
発病時期が遅いケースが多い。妄想が主な症状。徐々に進行。 |
エミール・クレペリ
ン |
精神医学者。<早発性痴呆>の概念をつくる。 |
オイゲン・ブロイラ
ー |
精神医学者。<精神分裂病>の概念をつくる。 |
境界型分裂病 |
神経症的な概念を多く持った分裂病。 |
ミッシェル・フーコ
ー |
哲学者・歴史学者。構造主義者。『狂気の歴史』において、社会に潜む
狂気の排除の構造を暴きだした。 |
ホイジンガ |
『中世の秋』、『ホモ・ルーデンス』で知られる歴史学者。 |
ギルバート・キー
ス・チェスタトン |
『正統とはなにか』といった評論、ブラウン神父ものの推理小説で知られ
る作家。 |
球電現象 |
火の玉に関する科学的解釈。 |
ラベリング理論 |
あるラベルが貼り付けられたときに、どのような効果が生じるかを探求す
る学問。綾辻行人の大学時代の専門分野。 |
『女の一生』 |
モーパッサン著。 |
『老人と海』 |
ヘミングウェイ著。 |
『居酒屋』 |
エミール・ゾラ著。 |
『なしくずしの死』 |
フェルディナン・セリーヌ著。 |
『マンク』 |
M・G・ルイス著。 |
『虎よ、虎よ!』 |
ベスター著。 |
『虫けらどもをひね
りつぶせ』 |
フェルディナン・セリーヌ著。 |
ヴィットゲンシュタイ
ン |
哲学者。「語り得ぬものについては、沈黙しなければならない。」と主張。
主要著作『論理哲学論考』など。 |
ホワイト |
ホワイトヘッドのこと。哲学者。主要著作『過程と実在』など。 |
バートランド・ラッセ
ル |
数学者・論理哲学者。平和主義者としての活動でも知られる。『幸福論』
など。 |
『腐蝕の惑星』 |
『腐蝕』の旧題。竹本健治著。 |
不完全性原理 |
1927年にハイゼンベルクが唱えた量子力学の基盤。ミクロの世界で
は、位置と運動量を、正確に同時測定できないというもの。 |
クォーク |
ゲルマンとツワイクが唱えた素粒子を構成している究極の要素。 |
シュレーディンガー
の猫 |
一時間のうちにラジウムから二分の一の確率でアルファ粒子が出るよう
にし、さらにアルファ粒子を感知すると毒ガスが出る仕掛けをした箱に、
生きた猫を入れた場合、一時間後に猫は生と死の中間状態となるが、こ
れは常識に反するという量子力学への反論。 |
人間原理 |
ディツケ、カーター、ホーキングが唱えた説。プランク定数などの自然定
数は、大きくても小さくても、現在の宇宙が成り立たず、それを認識する
人間も生じなかったということから、認識の中心に人間を据えようとする
理論。 |
ウロボロス |
グノーシス派などで使われていた永劫回帰のシンボル。尾を喰らう蛇の
図で示される。 |
『ウロボロスの偽
書』 |
1.本書。2.本書の登場人物「竹本健治」が執筆している小説。3.本書
の登場人物「酉つ九」が執筆している小説。 |
二笑亭 |
深川門前仲町に実在した狂人が造ったという屋敷のこと。精神医学者の
式場隆三郎は、『二笑亭綺譚』で、登れない階段や、節穴にガラスを埋
め込んだ覗き穴など、この奇怪な屋敷を報告している。 |
『未来のイヴ』 |
ヴィリエ・ド・リラダン著。 |
『暁の女王と精霊
の王ソロモンの物
語』 |
ジェラール・ド・ネルヴァル著。 |
『シャム双生児の
謎』 |
エラリー・クイーン著。 |
『ギリシャ棺の謎』 |
エラリー・クイーン著。 |
ラプラスの悪魔 |
すべての因果律を知悉しており、宇宙の開闢の原子配列を基に、宇宙
の終焉の姿を導き出す仮想の存在。 |
ファルマーの大定
理 |
足立恒雄『ファルマーの大定理が解けた!』講談社ブルーバックス参照
のこと。 |
連続体仮説 |
ゲオルク・カントールによって提唱された可算濃度(自然数の個数)と連
続体濃度(実数の個数)の間には他の濃度が存在しないとする仮説であ
るが、その後、証明不能であることが証明された。 |
ポアンカレの予想 |
永瀬 輝男・南 みや子『ポアンカレの贈り物〜数学最後の難問は解ける
のか〜』講談社ブルーバックス参照のこと。単連結3次元閉多様体は、
3次元球面と位相同型かどうかという問題で、5次元以上では、位相幾
何学によって球面ということが証明されていたが、3次元での証明がまだ
であった。その後、ロシアの科学者が証明したとの情報が流れた。 |
ゲーデルの悪魔 |
与えられた命題から、即時に答えを導き出す仮想の存在。 |
読者への忠告状 |
エラリー・クイーンの国名シリーズなどの本格ミステリでは、読者への挑
戦状が置かれる。本書は忠告状とすることで、ミステロイドであることを
主張する。 |
ミステロイド |
擬似推理小説 |
『四〇九号室の患
者』 |
綾辻行人の短編。 |
アームチェア・ディ
テクティヴ |
安楽椅子探偵。 |
『孤島の鬼』 |
江戸川乱歩著。 |
『悪霊島』 |
横溝正史著。 |
『潜航艇「鷹の城」』 |
小栗虫太郎著。 |
Ach反応 |
埴谷雄高の『死霊』における認識による驚嘆を示す言葉。 |
本質直感 |
笠井潔の<矢吹駆>シリーズでは、現象学的な本質直感を武器とする
探偵が登場するが、それを念頭に置いた言葉と思われる。 |
アートマン |
個人を支配する原理(我)。 |
ブラフマン |
宇宙の根本原理(梵)。インドのウパニシャッド哲学では、アートマンとブ
ラフマンの一致(梵我一如)が説かれる。 |
『十角館』 |
『十角館の殺人』のこと。綾辻行人著。 |
トンネル効果 |
分厚いコンクリートの壁でも、人間がすり抜けられる可能性はゼロでは
ないということ。『匣の中の失楽』でも登場したキーワード。 |
『倶利伽羅信号』 |
小栗虫太郎の短編。 |
『人魚謎お岩殺し』 |
小栗虫太郎の短編。 |